アナフィラキシーは危険な状態?徹底的に解説してみた

2020年06月10日

アレルギー反応で怖いのは、いくつかの症状が一気に起こるアナフィラキシーと呼ばれる状態です。通常見られるアレルギー反応にはじんましんやかゆみといった皮膚に起こるものが多いのですが、アナフィラキシーではこれら皮膚の症状に加えて呼吸器系や粘膜、消化器系の症状が加算されていきます。やがて循環器系の症状まであわせて、全身に複数の症状が急速に出始めます。

初期で見られるじんましんなどの皮膚の症状の次に来るのは、呼吸器系の症状です。息苦しさやぜいぜいした息、咳やくしゃみなどの後には、目やくちびるなど粘膜のある部位が腫れてくることが多いです。そこに腹痛やひどい時には嘔吐など消化器系の症状や、循環器系としては血圧低下などが現れると、全身で同時に何らかのアレルギー症状が急速に発生していることになります。これがアナフィラキシーショックと呼ばれる、生命が危険な状態です。

アナフィラキシーショックの状態とは、血圧が低下することで意識が悪くなって倒れてしまうような状況です。まだ意識がある状態だとしても、皮膚や粘膜、呼吸器系といったところにアナフィラキシーを疑う症状が複数見られる場合には、アナフィラキシーショックが間もなく起こる可能性が高いと考えてください。このようなプレショック状態では、声掛けをしても少しずつ反応が鈍くなり、次第に体を横にしたがるようになってきます。その状態に気が付いたら迅速に救急車を呼び、呼吸困難などに対応できる体制を整えましょう。

また、アナフィラキシーショックの特効薬も存在します。自己注射ができるエピペンというキットが発売されていて保険適用もされていますので、以前に特定の食べ物でアナフィラキシーを経験したことがある人は、医師から処方してもらい常に携帯しておくようにしましょう。このエピペン自己注射には、アナフィラキシー状態に陥った際の血圧低下・呼吸困難を一時的に緩和させる効果があります。注射器内の薬は量が限られているため、時間の経過とともにまたアナフィラキシー状態も復活してしまいますので、救急車も忘れずに呼びましょう。

エピペンの処方に関しては研修を受けた医師に限られていて、その医師が患者に必要だと診断した場合にのみ処方されます。また、使用する患者側も、基本的にエピペンを自分で注射するトレーニングを受けることになります。未就園児などまだ自分で注射を打つことが難しいケースでは、保護者や教育担当者が代わることもあります。